広島、中村恭KOで敗戦 緒方監督は先発陣の再整備示唆「ここがポイント」
6回の継投が裏目に、指揮官反省「今日の結果は自分の責任」
広島は24日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に5-8で敗れた。先発の中村恭が2回持たず、投手陣が崩れての敗戦に緒方監督は、「これから6連戦が続く中で、ここが戦っていくポイント」と、先発陣の再整備を示唆した。
交流戦から先発ローテ入りしていた戸田が故障離脱し、急遽1軍昇格となった中村恭が先発したが、2本の本塁打を浴びて2回途中で降板した。緒方監督は「戸田が抜けた時点で、先発が苦しくなることはわかっていた。1軍、2軍を含めて、ここを乗り越えていかなければならない」と、一時は先発ローテ入りしていた中村恭に期待したが、「課題を渡して2軍に落としたが、結果が見えなかったので、早い段階で交代させた」と、残念そうだった。
「野手はメッセンジャーから一度はリードを奪ったし、今日も粘りを見せてくれた」と指揮官が言うように、4回まではシーソーゲームの展開だったが、6回のピンチで登板したヘーゲンズが打たれ、致命的な3点を奪われた。「6回がポイントだった。あそこの継投が裏目に出てしまった。今日の結果は自分の責任だと思う」と反省した。
復帰登板で打たれた大瀬良が打たれて即抹消となり、さらに貴重な先発左腕の戸田も離脱。夏場に向けて先発陣の頭数が足りない状況となった。次週の6連戦で、1軍復帰が見込まれている福井とさらにもう1人、誰が先発マウンドに立つのか。今後の状況が注目される。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo