菊池雄星、次回登板回避の理由を指揮官が説明「肉体と精神面での充電のため」
本来なら5日のアストロズ戦でショートスタートでの登板が見込まれていた
マリナーズのスコット・サービス監督は1日(日本時間2日)、エンゼルス戦前の会見で菊池雄星投手の次回登板を回避させることを明らかにした。
順調なら4日(日本時間5日)のアストロズ戦での登板が見込まれていたが、サービス監督は「1回限定で投げさせるより投げさせずに登板そのものを飛ばす。ちょっと一息付けさせたい。肉体と精神面での充電のためだ」と理由を説明した。
菊池は前回5月30日(同31日)の登板で2試合連続となる10安打を許し4回途中で降板。直球の球速が上がらないなど精彩を欠く投球が2試合に渡って改善されないことから、前日には菊池を交えた首脳陣との話し合いの場が設けられた。指揮官は「1回限定登板や登板を飛ばすことはシーズンを通じての我々のプランだということを彼は理解している」と、菊池が納得した形であることを強調した。
メジャー1年目の菊池には、月に1度程度のペースで1回限定の“ショートスタート”で疲労を軽減させシーズンを無理なく登板させるという入団時からの方針があり、4月26日の登板に続いて2度目のショートスタートも検討されていた。
この日、軽めのキャッチボールで調整を終えた菊池は今回の措置について「中4日で修正しようとやってきましたが、ブルペンに1回しか入れずすぐ試合が来てしまう。しっかりと休む時間と多く投げる時間とのメリハリをつけるという配慮をもらった」と前向きに捉え、また精神面でも仕切り直す。
「2試合、マウンド上で納得がいかないボールの中でフラストレーションが溜まっているように見えるから、しっかり間を空けてフォームもしっかり整えた状態でバッターにしっかりと向き合っていける状態を作ろうという話をしてもらいました」
3登板前は強打のツインズ打線を抑え「自信を深める試合になった」と話したが、そこから状況は一転。
出直しを図るための配慮を受け「有意義な時間にしたい」と頷いた左腕の次回登板は現時点で未定だが、数日中にブルペン投球を再開する予定だ。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)