イチローが早くもレギュラー落ち!? 新加入のプラドがレッドソックス戦にライトで初先発
イチローの序列は開幕当初に逆戻り
ヤンキースのイチロー外野手が、2日(日本時間3日)の敵地でのレッドソックス戦でスタメンから外れた。代わりに「8番・右翼」で先発したのは、トレード期限直前の7月31日にダイヤモンドバックスから獲得したマーティン・プラド。地元メディアが予想していたとおり、イチローはしばらく開幕直後のようにベンチを温める時間が長くなりそうだ。
本来は内野手のプラドだが、この試合の前までキャリア通算248試合、外野の守備に就いたことがある。ただ、246試合がレフトで、ライトは2試合のみだった。しかも、そのうちの1試合がイチローの代打で途中出場し、ヤンキースデビューを飾った1日のレッドソックス戦。ヤンキース加入前は2009年に1試合、守っただけだった。
ただ、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは、プラドを獲得した直後に「彼は多くのオプションを監督にもたらしてくれる。チームが前進することに関して、マーティン・プラドの魅力の1つは多くの違ったポジションをこなせること」と発言。地元メディアはイチローに代わってライトの新レギュラーになるとの見方を示し、ジョー・ジラルディ監督も2日からプラドをライトで起用する方針を明かしていた。
そして、その言葉通りに新加入の右打者を先発させた。相手先発が右腕のアレン・ウェブスターだったという事実も、イチローが出場機会激減に陥る可能性が高いことを示している。しかも、イチローは3戦ぶりに先発した1日のレッドソックス戦で5回にヒットを放ちながら、7回にプラドを代打に送られて交代していた。残念ながら、現段階で「序列」はイチローにとって厳しいものとなっているようだ。
プラドはこの日、3打数1安打1四球1得点とまずまずの結果を残し、2連敗中だったヤンキースは6-4で勝利した。イチローは9回に守備固めで出場。開幕当初のような起用法に逆戻りした形だ。まずはチャンスをもらえなければ何も始まらないが、再び試練が訪れたことは間違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count