イチロー3000安打、本拠地達成こだわらず? 指揮官「理にかなった起用を」
大差の試合で出番なく3000安打へ「3」のまま、「彼を出すのにふさわしい展開ではなかった」
マーリンズのイチロー外野手は26日(日本時間27日)、本拠地フィリーズ戦で2試合ぶりのベンチスタートとなり、最後まで出番はなかった。出場機会がなかったのは後半戦13試合目で初めて。31日(同8月1日)までの本拠地4試合で残り3本と迫っている史上30人目のメジャー通算3000安打達成となるか注目が集まっているが、ドン・マッティングリー監督はイチローの起用法について、あくまで勝利のために「理にかなった使い方をしていく」と明かした。
マーリンズはこの試合、序盤から順調に得点を重ねた。初回にスタントンの2ランなどで3点を先制すると、4回には先発コンリーが自ら犠飛を放ち追加点。6回にはケリーの2点三塁打、コンリーの2打点目となるタイムリーなどで4点を奪い、試合を決めた。8回にも3点を加えて、11-1の大勝となった。
すでに8点差をつけていた7回、マーリンズは先発のコンリーに変えてウィットグレンを投入した。左翼のイエリッチを下げ、投手の打順に野手を入れるダブルスイッチとなったが、9番に入ったのはイチローではなくギレスピーだった。さらに、8回には2点を奪い、なおも無死二塁で投手に打席が回ったが、ここでは3番手右腕マクゴワンをそのまま立たせた。
どちらも大差がついてからの場面。マッティングリー監督はイチローを試合に送り出すことはしなかった。本当に勝ちたい時、ヒットが欲しい場面でイチローを起用するという方針がブレることはない。