DeNA筒香が7月15本で球団月間本塁打記録更新「勝ちに繋げるだけ」
今季31号でリーグ単独トップ 月間18本のプロ野球記録更新なるか?
DeNAの筒香嘉智が29日の広島戦で2本塁打を放ち、7月の本塁打数が15本となり、チームの月間本塁打記録を更新した。これまでの記録は、2013年4月にブランコが記録した月間14本塁打だった。
初回に広島先発の野村から先制点となる3ランを放ち、チームの月間本塁打記録に並んだ筒香は、4回にもこの日2本目となる3ランで球団記録を塗り替えた。
初回の一発は初球のストレートを捉えた。筒香は「打った瞬間、いったと思った。常に1球目からいける準備はしている」と胸を張った。2本目の3ランは、「いろいろな球種を投げてくる投手なので、どの球でも対応できるように想定していた」と、フルカウントからのチェンジアップをバックスクリーン横まで運んだ。
ラミレス監督は「これだけ点が入れば、楽に勝てるということがわかった」と、おどけた様子で報道陣を笑わせた後、「3、4、5番で14打点。筒香がその扉を開けてくれた。ボールがよく見えているし、彼が一番、コンディションがいいんじゃないかな」と、頼れる4番を称賛した。
この日の2本塁打でシーズン本塁打数が31本となり、三冠王を狙うヤクルトの山田を抜いてリーグトップとなった。それでも筒香は「それは全く、どうでもいいです」と気にする様子はなく、「今はチームが勝つ事。1試合1試合、自分たちのできることをやって、勝ちに繋げるだけ」と、フォアザチームの姿勢を貫いた。
7月は残り2試合。プロ野球記録は、13年8月にバレンティンが記録した月間18本塁打の更新も、夢ではなくなってきた。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo