イチロー、レーザー披露も…4打数無安打で3000本はお預け、残り「2」のまま
今季初めて3番でスタメン出場も…マ軍はライバルに連敗、本拠地連戦はあと2試合
マーリンズのイチロー外野手は29日(日本時間30日)、本拠地カージナルス戦に「3番・左翼」で3試合ぶりにスタメン出場。メジャー通算2998安打で史上30人目の3000安打に「2」と迫っていたが、4打数無安打で偉業達成はならなかった。ただ、守備では4回に左翼から三塁走者の本塁生還を阻止するレーザービーム送球を披露した。マーリンズは6-11で敗れ、ワイルドカード争いのライバル・カージナルスに2連敗を喫した。
今季初の3番起用となったイチローは初回、1死一塁で打席へ。場内は大歓声に包まれたが、相手先発の右腕リークの前に三直。飛び出していた一塁走者のプラドもアウトで併殺となった。
それでも、4回には守備で魅せる。1死三塁で左飛を捕球すると、本塁へダイレクト送球。タッチアップした三塁走者を刺し、本塁突入を阻止する代名詞の「レーザービーム」で場内を熱狂させた。
その裏には1死走者なしで第2打席へ。ここはフルカウントからリークの速球を打ち、捕ゴロに倒れた。その後、一時は1-9と大量リードを許したマーリンズだったが、5回にプラドの3ランなどで5点を返し、続くイチローに2死走者なしで打席が回る。「イチローコール」の中、粘った末に9球目を打ったが、遊ゴロ。6-11と再び5点差に広げられた8回も1死二塁で3番手左腕キークへファーの前に空振り三振に倒れ、最後まで快音は響かなかった。
イチローは28日(同29日)の試合で、代打で二塁打を放ち、2998安打とした。試合後には、球団が公式ツイッターで「公式発表:イチローは明日の夜に先発予定。3000(安打)まで、わずか2安打」と超異例のスタメン前日発表を行っていたが、この日はカウントダウンを進めることはできなかった。
マーリンズは追いつくことができず、そのまま6-11で敗戦。イチローは4打数無安打で、3000安打へ残り2本のまま。打率は.328となった。本拠地10連戦は、31日(同1日)まで。マイアミでの残り2試合で偉業達成となるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count