西武高橋光、キャリアハイの6勝目も「通過点に過ぎない」「2桁が目標」
「どうしても抑えたかった」6回筒香を空振り三振斬り
■西武 6-2 DeNA(交流戦・7日・横浜)
西武の高橋光成投手が7日、敵地横浜スタジアムでのDeNA戦に先発し、7回2失点の快投で自身最多となる6勝目を挙げた。高橋光は5月14日のソフトバンク戦(北九州)から先発4連勝となった。
降りしきる雨にも動じなかった。「影響はなかった。やるべきことをいつも通りやれた」と平常心でマウンドに上がった。味方が先制した直後の4回には、自らの暴投から2点を失い同点に追いつかれたが、5回に外崎のソロで勝ち越し。高橋光もピッチングのテンポを上げ、「変化球があちこち行くこともなく、ストレートがどんどん良くなって押していけた」と、7回まで97球と省エネ投球で投げ切った。
圧巻だったのは6回。この回は宮崎、筒香、ロペスと相手の中軸との対戦になり、ギアを上げた。筒香に対しては追い込んでからもファウルで粘られたが、「どうしても抑えたかった。相手の一番いいバッター。抑えれば流れが来る」と最後はこの日最速となる151キロの直球を高めに投げ込み空を切らせた。結局この回も3者凡退でDeNA打線を寄せ付けず、試合の流れを一気に引き寄せた。
この日の勝利がキャリアハイとなる6勝目となったが、「今年は2桁が目標。嬉しいけど、1つの通過点に過ぎない」と淡々と語った高橋光。もうエース候補ではない。西武伝統のエースナンバー「13」が、チームの白星を一つ一つ積み重ねていく。
(安藤かなみ / Kanami Ando)