侍ジャパンU-15、韓国にコールド圧勝で無傷3連勝 180センチ左腕が快投

15-4で快勝、2番手・北田が韓国の流れ断ち切る好投「嬉しい気持ち」

「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」は31日に予選リーグ3日目が行われ、侍ジャパンU-15は韓国代表に15-4で7回コールド勝ち。初戦から無傷の3連勝とした。

 日本の先発は、初登板の櫻井佑輝だったが、ボールが低めに集まらず、苦しい投球が続いた。2回には四球や安打で走者をため、タイムリーや押し出し死球、暴投で3点を失った。櫻井の無念を晴らすかのように、2番手で登板した180センチ左腕・北田雅也が韓国の追い上げを許さないピッチングを披露した。

 この日、北田が2番手で登板することは決まっていたが、「予定より早かった」と鹿取義隆監督。北田は2回2死満塁とイニングの途中でマウンドへ。「流れが向こうに行きそうな場面だったので無失点で切り抜けたいと思った」。サードゴロに打ち取り、韓国の流れを断ち切った。

 5回にタイムリーを浴びて1点を失ったが、その他のイニングでは走者を背負いながらも得点は許さず。「持ち味は変化球。緩いカーブとスライダーを使ってストレートを速く見せて打ち取れた」と満足いく投球だった。1、2戦目は登板機会がなく、「ずっと準備をしていて、投げたい気持ちが強かった。投げられて嬉しい気持ちでいっぱいだった」と待ちに待ったマウンドで躍動した。

 チームが目指す世界一の道のりで再びマウンドに立つ機会は来る。今後の戦いに向け、背番号1は「三振はいらないので、変化球をうまく使い、打たせて取るピッチングでチームに貢献したい。1イニングでも、1人でも長く投げられるように頑張りたい」と誓った。

【了】

高橋昌江●文 text by Masae Takahashi

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