選手の高齢化が進み、故障者も続出。今オフの補強で、名門・ヤンキースの再建は可能か?
ヤンキースが狙う選手のリスト
世界一の名門球団は暗黒時代を迎えてしまうのか。今季、ヤンキースは85勝77敗の地区4位に終わり、5年ぶりにポストシーズン進出を逃した。選手の高齢化が進み、今季は故障者も続出。ほぼ全ポジションに不安を抱え、来季に向けて再建の目処は立っていない。イチロー、黒田博樹の動向にもかかわるだけに、今オフにどのような戦力補強を行うかに注目が集まる。
今季のヤンキースを見た人なら、こう思うだろう。どこから手を付ければいいのか分からない――。
来季に向けて、まずは何をするべきなのか。選手の総年俸を“贅沢税”がかからない1億8900万ドル(約186億円)以内に収める方針であることも考えると、厳しい状況に追い込まれていることが分かる。
地元紙ニューヨーク・ポスト電子版は現地時間21日、「ヤンキース・トップFAターゲット」と題して、獲得を狙う選手のリストを掲載した。
今季は、先発投手の駒不足に悩まされ続けた。エースのCC・サバシアが防御率4・78と不振にあえぎ、今季限りで引退したアンディ・ペティットも全盛期からは程遠かった。1年間を通して頼りになったのは黒田くらいで、シーズン終盤から奮闘したイバン・ノバは来季も計算できるものの、その他は不安要素ばかり。4勝14敗と期待を大きく裏切ったフィル・ヒューズもFAとなり、退団が濃厚だ。