1万2475人の応募から選ばれた1人 京セラDで「1球5万円」の始球式バイト
「パーソルDAY 京セラドーム大阪編」、交通費宿泊費も支給ありの高待遇
6月2日に京セラドームで行われた「パーソルDAY」。パーソルDAYは、パシフィック・リーグのオフィシャルスポンサーであるパーソルグループが、パ・リーグの各球団主催の全6試合を協賛して行う試合で、5月11日には札幌ドームで行われ、この京セラドーム大阪でのオリックス-日本ハム戦が今季2度目のパーソルDAYとなった。(札幌ドーム編のレポートはこちらhttps://insight.official-pacificleague.com/news/14607)
この日は「大阪代表 バファローズ高校(初出場)」というイベントとの同日開催となっており、大阪桐蔭高校吹奏楽部による演奏や、スペシャル選手紹介アナウンスなど、華やかな雰囲気で試合を盛り上げた。
今回のパーソルDAYの目玉は、an超バイト「始球式バイト」だ。このan超バイト、プロ野球ファン垂涎の「野球にまつわるお仕事」ができる1日限定のバイトだ。一生に2度あるかという滅多にできないことを体験できて、1日5万円の給与。交通費宿泊費も支給あり。高待遇なだけあって案の定応募数も凄まじい。今回の始球式バイトは「1球で5万円」というキャッチーさもあって話題を呼び、1万2475人の応募があった。
その中からたったひとり選ばれたのは、オリックス・バファローズの大ファンという大学4年生の谷口歩さん。実は野球のプレーヤー経験は「趣味で少しやるくらい」で運動歴は主にバスケットボールなのだそう。「実家が神戸でスカイマークスタジアム(現・ほっともっとフィールド神戸)が近かったこともあり、小学生の頃からファンクラブ会員でした。今日はちょっと、いやだいぶ緊張していますが、全力でストライク取れるよう頑張ります!」と意気込みを聞かせてくれた。
そんな谷口さんに、吉田正尚外野手のサイン入りユニホームをプレゼント。「打席に立つときに、自分の世界を持っている吉田正尚選手のファンなんです」と谷口さんは感慨深そうに眺め、袖を通した。
グラウンドに降り立ち、まずは中川圭太内野手とキャッチボール。「やっぱりプロの球は重いですね。同じところにボールが収まるのもすごい。感動しました」とプロの迫力と制球の精密さを実感。始球式はもちろんすばらしい体験になったであろうが、同年代でプロ野球選手として活躍する中川とのキャッチボールも、また忘れられない経験になっただろう。
そして名前をコールされ、すみやかにマウンドへ。投球練習はない、やり直しも効かない一球入魂の勝負。そんな緊張感のある中で、谷口さんは堂々としたピッチングを披露! 投球を終えた谷口さんに話を聞くと……。