ダルビッシュ、49日ぶり3勝目ならず 591日ぶりLA登板で7回10K1失点快投も
敵地ドジャース戦で今季2度目の2桁10奪三振 日本人最多を更新する通算36度目の2桁K
■ドジャース – カブス(日本時間16日・ロサンゼルス)
カブスのダルビッシュ有投手は15日(日本時間16日)、今季3勝目をかけて敵地ドジャース戦で先発した。17年11月1日(同2日)のワールドシリーズ第7戦以来591日ぶりのロサンゼルスでの登板は7回10奪三振2安打1失点と快投。1点ビハインドで降板し、49日ぶりの勝ち星はならなかった。防御率4.65となった。
ドジャース・ビューラーとの投げ合い。初回はピーダーソンを遊直、ベルドゥーゴを左飛、ターナーを初球で二飛に仕留めた。11球で3者凡退に抑え、上々の立ち上がりを見せると、2回はベリンジャーを95.5マイル(約153.7キロ)で見逃し三振。マンシーに左前打を許したが、ビーティを見逃し三振、ヘルナンデスをスライダーで空振り三振に仕留めた。
3回1死の第1打席ではドジャースファンから「ユーイング」か「ブーイング」が判別のつかない声援を送られた。米テレビ局「ESPN」のカブス番、ジェシー・ロジャース記者は自身のツイッターで「彼が打席に立つ際、ファンはブーイング、もしくはユーイングしている」と速報した。場内が異様な雰囲気に包まれる中、第1打席は空振り三振に倒れた。
3回は先頭のバーンズを見逃し三振、ビューラーを二ゴロ、ピーダーソンを三ゴロに仕留めた。しかし、4回は先頭・ベルドゥーゴに初球93.3マイル(約150.2キロ)のフォーシームを痛打されて中越えソロを被弾。1死からベリンジャーの四球と二盗などで走者を三塁に置いたが、後続を断ち切った。
5回、先頭のヘルナンデスを見逃し三振、バーンズを中飛、ビューラーを見逃し三振と3人斬り。6回はピーダーソンを左飛、ベルドゥーゴを二飛、ターナーを空振り三振に仕留めた。7回に先頭のベリンジャーを中飛、マンシーを空振り三振、ビーティを見逃し三振に抑えた。
7回先頭で代打を送られて降板した。7回109球(ストライク68球)を投げ、今季2度目の2桁10奪三振、1四球2安打1失点。3試合ぶり今季4度目のクオリティ・スタートを達成し、日本人最多を更新する大リーグ通算36度目の2桁三振を奪ったが、勝ち星にはつながらなかった。
ダルビッシュは前回10日(同11日)の敵地ロッキーズ戦で6回2被弾を含む6安打4失点。球団記録が残る1908年以降では最長となる8試合連続勝敗なしとなっていた。同球場では17年11月1日(同2日)のアストロズとのワールドシリーズ第7戦で2回途中5失点を喫して以来の登板。4月27日のダイヤモンドバックス戦以来49日ぶりの勝ち星を目指していた。
(Full-Count編集部)