元DeNA久保康友、メキシコ球宴で奪三振ならずも…元NPB助っ人たちと交流
阪神時代以来9年ぶり2度目の球宴、1回1安打自責0「どの打者もリーグ戦よりも積極的…」
今月16日(日本時間17日)にメキシコシティのアルフレド・アルプ・エルスタジアムで行われたメキシカンリーグのオールスターゲームで、南地区のメンバーに選ばれたブラボス・デ・レオン所属の元DeNA・久保康友投手が登板した。久保は5-7の2点ビハインドで迎えた8回に登場。1イニングを投げ、1安打1失点(自責0)。目標としていた三振を奪うことはできなかった。試合は北地区が11-6で南地区を下した。
久保は前半戦を終え、リーグ最多の投球回79回1/3、83奪三振。来場した1万3514人のファンの期待に応えようと、夢の舞台でも奪三振ショーを狙っていた。だが、リーグ戦よりも積極的に早打ちを仕掛けてくる相手選手たちに意表を突かれた。中飛、遊ゴロでわずか2球で2死を奪ったが、元メジャーリーガーでロッテでもプレーしたドミニカ共和国出身のフランシスコ・ペゲーロ外野手に初球を打たれ、右中間を破る三塁打を献上。続く打者は遊ゴロに仕留めたが、遊撃手が一塁に悪送球し、1点を失った。後続は左飛で追加点は許さなかったが、打者5人中4人が初球を打つ積極的な攻撃を前に、三振を奪うための得意のスプリットを披露することができなかった。
阪神時代の2010年オールスター以来、9年ぶり2度目となる球宴で「日本とはまたオールスターの雰囲気が違うと思うので、メキシコの球場の雰囲気を楽しみたい」と話していた久保。 ブルペンでは、普段は投げないパームボールも練習し、スローボールでもスタンドのファンを楽しませようと考え、捕手とも打ち合わせを済ませていたが、お披露目できず。「どの打者もリーグ戦よりも積極的に初球から打ってきたので、追い込むことができなかった。変化球を投げるチャンスがなかった」と振り返った。
それでも、リラックスモードで他球団の投手との会話も楽しんだ。試合前にはディアブロス・ロホス・デル・メヒコの4番、元楽天のジャフェット・アマダー内野手、スルタネス・デ・モンテレイで守護神を務める元巨人、日本ハムのウィルフィン・オビスポ投手、アルゴドネロス・ウニオン・ラグーナで先発を務める元ヤクルトのフランキー・デラクルス投手ら、かつて日本のプロ野球でプレーしていた選手たちとも記念撮影。登板前にはブルペンで、メキシコシティの夜空に打ち上げられた花火も堪能した。
リーグ後半戦は21日(日本時間22日)に再開する予定。久保は各地区上位4チームが権利を得られるプレーオフ進出を目標に、後半戦も先発の柱としてチームを引っ張り、三振の山を築いていく。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)