U-15W杯で過去最高の準優勝 鹿取監督も若き侍を称賛「立派にやってくれた」
「予選から決勝リーグにかけて非常にいい戦いをした」
7日に行われた「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」の決勝戦(いわきグリーンスタジアム)。日本は初の世界一を目指してキューバと戦ったが、序盤の失点が響き、4-9で敗れた。
今大会、日本は予選リーグで無傷の5連勝をマークすると、スーパーラウンドでも米国に敗れた1敗のみで、通算7勝1敗で決勝まで駆け上がった。キューバに対しても予選リーグ第2戦で4-0と勝利していたが、この日は2回に5失点、4回に3失点と序盤と中盤に失点を重ねて、主導権を握られた。
終盤追い上げたものの、最後までに追いつけずに準優勝に終わった日本。チームを率いた鹿取義隆監督は「惜しかったですね」と悔しさを滲ませつつ、「向こうの打線もセンターを中心に返してきて、予選から好調だった要因はそこだったなと思います」と振り返った。
前回大会の7位から2位に食い込んだ今大会については「本当に選手たちの頑張りで取れた結果だと思います。予選から決勝リーグにかけて非常にいい戦いをしての結果。最後、力及ばずということなので、褒めてあげたい」と総括。敗戦を喫した米国、キューバとの差を問われると「両チームともセンターを中心に返してきた。そういうところかな。守備力は大差ないと思う。肝心な時にエラーをしない、フォアボールを出さないというところなのかもしれません」と分析した。
それでも地元開催のW杯で選手たちが全力で戦い抜いたことに変わりはない。鹿取監督も「本当に選手の頑張りがあって、いい結果になったと思います。開催国であり、ホスト国でもあったので、そのプレッシャーの中で選手たちは立派にやってくれたと思う」と若き侍ジャパンの健闘を称えていた。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi