西武ニール、親睦深めた投手会&日本流調整実り2勝目 「戻ってくることができた」

西武のザック・ニール【写真:荒川祐史】
西武のザック・ニール【写真:荒川祐史】

5回1失点で4月2日ロッテ戦以来となる2勝目を挙げたニール

■西武 2-1 中日(交流戦・20日・ナゴヤドーム)

 西武のザック・ニール投手が20日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発し、5回1失点で4月2日のロッテ戦(メットライフ)以来、約2か月半ぶりの2勝目を挙げた。

 持ち前の打たせて取る投球が光った。5回まで奪った15個のアウトのうち、実に10個がゴロアウト。打者の手元で微妙に変化するツーシームを軸にゴロの山を築き、勝利を手繰り寄せた。指揮官も「ブルペンから非常によかったと聞いていた。踏ん張ってくれた」と試合を作った右腕を労った。

 18日からの中日戦に向けて名古屋入りした17日夜、先発投手陣が一堂に会し食事を共にした。その会話の中心にいたのがニールだった。野球について、そしてアメリカでの生活やプライベートについての話題は尽きず、会は終始リラックスした雰囲気で互いに親睦を深めた。

 2軍で調整を行っている最中には日本野球の主流である中6日での先発マウンドに対応するために、ブルペン入りの回数を調整するなど試行錯誤を重ねた。若手選手たちとも積極的にコミュニケーションを図り、実直に練習に励んだ成果が1軍のマウンドで結果として表れた。

 お立ち台では「とても嬉しい。また1軍のマウンドに戻って来ることができた」と白い歯を見せたニール。チームに溶け込んだ助っ人が運んだ白星で、チームは貯金を今季最多の4とした。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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