田中将大、“白星消滅”は今季MLB最多4度目 NYメディア「ブルペンが台無しに」
6回2失点の力投も6勝目は消滅、逆転許した中継ぎホルダーが田中と同じ5勝目
■ヤンキース 7-5 アストロズ(日本時間23日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は22日(日本時間23日)、本拠地アストロズ戦で先発し、6回8安打2失点。勝利投手の権利を持って降板したが、救援投手が打たれて6勝目はならなかった。ヤンキースは終盤に再逆転し、7-5で難敵アストロズとの熱戦を制して8連勝。田中の力投が実った形だが、ブルペンに託して勝利投手の権利を失うのは今季4度目。米中継局のリサーチャーによると、これはメジャー最多タイだという。ヤンキース加入後、5シーズン連続で12勝以上を挙げている日本人右腕は不運なシーズンを過ごしている。
田中は毎回のようにランナーを背負いながらも、要所を締める力投でクオリティ・スタート(QS、6回以上を投げ自責3以下)を達成。日本人右腕の力投に応えるように打線も奮起し、田中が同点弾を浴びた直後の6回、スタントンの適時打で4-2と再逆転した。
だが、7回から登板した2番手ホルダーが驚異の新人アルバレスに逆転3ランを被弾。ヤンキースは再逆転を許し、田中は勝利投手の権利を失った。7回に打線が爆発し、またしても逆転して最終的には田中の力投が勝利につながったものの、結果的に1回3失点のホルダーが今季5勝目(2敗)を手にすることになった。
今季防御率5.55の中継ぎホルダーと同じ5勝と勝ち星の伸びない田中の不運なデータを、ニューヨークで試合を中継している地元テレビ局「YESネットワーク」のリサーチャー、ジェームス・スミス氏は自身のツイッターで紹介している。
「マサヒロ・タナカが勝利投手の権利を手にしながら、ブルペンが台無しにするのをただ目にするのは今季4試合目。ノア・シンダガード、フリオ・テヘラン、スペンサー・ターンブルと並び、白星喪失の最多タイに」
今季9度QSを達成しながらも5勝に終わっている田中。米メディアは、メッツのエース、シンダガードらとともに、今季ブルペン炎上のメジャー最大の被害者と分析している。
(Full-Count編集部)