菊池雄星の粘投4勝目にサービス監督「彼は幸運だった」6回5四球5安打3失点
本拠地のオリオールズ戦で6回3奪三振5四球5安打3失点、35日ぶり勝ち星
■マリナーズ 13-3 オリオールズ(日本時間24日・シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手は23日(日本時間24日)、本拠地のオリオールズ戦で先発し、6回5安打3失点。自身の連敗を4で止め、約1か月ぶりの白星となる今季4勝目(5敗)を挙げた。5四球を与えながらも粘りの投球を見せた左腕について、サービス監督は「理想的ではない。今日は何とか乗り切ることができた。メジャーで1試合に5四球し、6イニング投げることは難しい。今日、彼は幸運だった」と話した。
初回、1死からマンシーニに左中間ソロ。2回は無死一、二塁から併殺打に打ち取ったが、アルベルトに適時二塁打を浴びた。この回には初のボークを宣告された。指揮官は「あのイニングではいろんなことが起こっていた。このこと(ボーク)については話し合ったことがある。スプリングトレーニングで審判に指摘された。今季はボークを宣告されていなく、今日が初めてだった。言葉の壁もあるから、彼が理解しているか確認したかった。彼は理解し、その後に調整した」と話した。
3回は3者凡退に。4回は1死から四球を与えたものの、続くマーティンを三ゴロ併殺打に仕留めた。5回は3人で抑え、6回は先頭・ヌニスの二塁打、スミスの左前打などで1死一、三塁としたが、サンタンダーを三ゴロ、ブロクストンを空振り三振に仕留めた。6回で94球(ストライク56球)を投げ、5四球3奪三振、5安打3失点。防御率5.11となった。
チームは13-3で大勝した。菊池は5月19日のツインズ戦以来の勝ち星となった。指揮官は「調子が出るまで少しかかったが、大きなリードを得て落ち着いた。その後は更にアグレッシブになった。今日目立ったことは、チェンジアップが良かったことだ。彼は勝利投手となった。勝利は勝利だ。投手にとって大きなことだよ。もちろん打線の大きな援護もあった。本拠地での試合を締めくくる良い勝利だった」と振り返っていた。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)