ロバーツ監督、7回2失点粘投の前田健太を大絶賛「極めて良い投球をした」
7回7安打2失点で8勝目お預けも「粘り強く投げられた」5回中前打で自己シーズン最多8安打
■ドジャース 6-3 ロッキーズ(日本時間24日・ロサンゼルス)
ドジャースの前田健太投手は23日(日本時間24日)、本拠地・ロッキーズ戦で先発し、7回7安打2失点。勝利投手の権利を持って降板したが、救援投手が打たれて今季8勝目はお預けとなった。防御率3.76。チームは3戦連続サヨナラ勝ちした。粘りの投球でサヨナラ勝ちに導いた右腕について、ロバーツ監督は「ケンタは本当に好投した。ソフトコンタクトが多く、空振りも多く奪っていた。ケンタは今日極めて良い投球をしたと思う」と称賛した。
初回2死からドールに中越え8号ソロを被弾。3回には2死一、二塁からマクマホンの左前適時打でリードを広げられたが、その後は失点を許さなかった。5回2死満塁ではロジャーズを左飛に打ち取り、7回で86球(ストライク62球)を投げ、6奪三振2四球、7安打2失点。前田は「序盤はランナーをためる場面もありましたけど、なんとか粘り強く投げることができたと思いますし、途中からリズムよく打ち取ることができたので、いい投球ができたかなと思います」と振り返った。打撃では5回2死で今季8安打となる中前打。16年7安打を超えて早くも自己シーズン最多安打をマークした。「1打席目で三振したので、次は打たないとなと思って打ちました。初球にかけていた。しっかり打てて良かった」と喜んだ。
勝利投手の権利を持って降板したが、8回に2番手のバエスが同点に追いつかれて勝ち星は消滅した。それでも、チームは9回に新人のスミスが代打3号3ラン。6連勝とし、2位のロッキーズと13ゲーム差に広げた。前田は「3試合連続でサヨナラ本塁打で勝つことはないと思いますし、僕自身も野球人生の中で3試合連続でサヨナラ本塁打はない」と驚いた様子。「本塁打を打ったのがルーキーということで、チームが波に乗れると思いますし、勢いの出る勝ち方だと思います」と前を向いた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)