レンジャーズのフィルダーが引退…元阪神の主砲・父と史上初父子50本塁打

首の怪我で2度手術、医師が現役続行の許可を与えず、と米報道

 レンジャーズのプリンス・フィルダー一塁手が、度重なる首の怪我のため、現役を引退することになった。球団公式サイトが伝えている。球団は、10日(日本時間11日)に本拠球場でフィルダーの会見を行うと発表しており、そこで正式に引退が発表される見通しだ。

 日本では、元阪神の助っ人セシル・フィルダーの長男として広く知られるフィルダーは、2005年にブルワーズでメジャーデビュー後、球界を代表するパワーヒッターとなった。07年には50本塁打を放ち、ナ・リーグ本塁打王に。2009年と2011年にも同タイトルを獲得し、1990年から2季連続で本塁打王(54本塁打)に輝いた父とともに、父子で複数回本塁打王となった。

 2011年オフに父がプレーしたデトロイト・タイガースと9年2億1400万ドル(約218億円)の超大型契約を結んだが、2013年オフにレンジャーズへトレード移籍。2014年には以前から抱えていた首の痛みが悪化し、手術を受けていた。だが、その後も首の痛みに悩まされ続け、レンジャーズ移籍後は3シーズンで打率.269、34本塁打、158打点と奮わず。今季は再び首のヘルニアが悪化し、7月に2度目の手術を受けていた。

 MLBネットワークのケン・ローゼンタル記者によれば、フィルダー自身はまだ現役に未練があるようだが、医学的見地から現役続行は不可能で、医師からの許可が下りることはないため、今回の決断に至ったという。

 6度オールスターにも選ばれた人気スラッガーは、12年の現役生活で通算打率.283、319本塁打、1028打点の成績を残していた。フィルダーの契約は2020年まで残っており、年俸2000万ドル(約20億4000万円)が支払われる予定だった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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