ロッテ珍しく円陣組む 伊東監督、チームに喝「手や足は出してません」
デスパイネに久々本拠地弾、13試合ぶり5得点で勝利も…指揮官は“過激発言”
ロッテの主砲デスパイネに待望の本拠地弾が飛び出した。10日の楽天戦の4回。楽天釜田の初球143キロのストレートをバックスリーン右へ17号2ラン。QVCマリンでは6月12日のヤクルト戦以来で「久しぶりにストレートを完璧に捉えることができた。この球場でのホームランはなかなか難しいから気分は最高。右手首が痛かったので、かえって力が抜けてよかった」と振り返った。
3回の内野安打、7回の左前打で3安打の猛打賞で、今月はすでに8打点と火がついてきた。1点ビハインドの3回角中、デスパイネの長短打に鈴木が歩いた一死満塁に根元がまず左前に同点打。続く細谷は、2回無死一塁で送りバントを失敗し、空振り三振だっただけに「何とかしたいの一心。失敗を取り返したい気持ちしかなかった」と、遊撃に逆転となる内野安打を放った。さらに田村の犠飛で3点目。4回、デスパイネの2ランで突き放した。4点以上は取れない打線にあって、7月26日のオリックス戦で6-3で勝って以来、13試合ぶりの5得点だった。
投打を含めて、チーム全体に喝を入れるため、伊東監督は4回の攻撃前に、珍しく円陣を組ませ気合を入れた。腹の中が相当煮えくりかえっていたようで「手や足は出してませんよ。でも心の中ではそういう気持ち。自分でよく抑えたと思う」。勝ちはしたが、内容は相当不満があるらしく、過激な発言まで飛び出していた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count