イチロー3000本過ぎても安打量産 米メディア驚嘆「次々ヒット放たれる」
2戦連続二塁打で通算3003安打、歴代28位まで4本
12日(日本時間13日)の本拠地ホワイトソックス戦で代打で登場し、二塁打を放ったマーリンズのイチロー外野手。直前の試合でも二塁打を含むマルチ安打を放っており、これで2試合連続ヒットとなった。3000安打に到達してもなお安打を量産するベテランを現地メディアが称賛している。
イチローはこの日、3点を追う7回1死一塁の場面で登場。相手左腕ジェニングズの初球を捉えて、ライト方向に痛烈な打球をはじき返した。これが二塁打となり二、三塁とチャンスを広げると、続くゴードンが犠飛を放ち、1点差に詰め寄った。しかし、マーリンズはその後が続かず、2-4で敗れた。
前回のジャイアンツ戦でマルチ安打を放ち、通算3002安打としたイチローはロベルト・クレメンテを抜いて歴代単独29位に浮上。そしてこの日は3003安打と着実にヒット数を伸ばし、28位のアル・ケーラインにも残り「4」と迫っている。
史上30人目の3000本に到達しても安打を重ねる42歳にこの日、試合を中継した「フォックス・フロリダ」の実況は「彼は3000安打を打ってからも、次々とヒットが放たれていきます」と称賛。解説を務めたマーリンズOBのジェフ・コーナイン氏も「ファストボールが低めに入ってきました。悪くない球でしたが、彼は打ち返してしまいました。コロラドでの3000安打はフェンスに直撃しましたが(※三塁打)、最近では長打力を見せています」と2戦連続で二塁打を放った打撃を高く評価した。
また、敵地で試合を中継した米テレビ局「CWS-CSC」でも、イチローが代打に送られた瞬間、地元解説者が「まるでリードオフマンが2人いるようです。ディー・ゴードンに続いて偉大なイチローの登場です。これは苦しい状況ですね」と話し、直後、二塁打を放った瞬間、「見てくれよ……」とまるでお手上げかのようにしばし絶句した。
イチローはこの日で打率.321、出塁率.391に。勢いが衰えない打撃に周囲も驚嘆している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count