ロッテが劇的勝利 伊東監督は甲子園の“ミラクル逆転”に「刺激を受けていた」
ミスを逃さず土壇場で同点、7点差逆転の東邦見て「そういう気持ちでやってほしいと」
あり得ないことが起こった。14日のソフトバンク戦。2点差の9回2死一、二塁で、マウンドにはMAX157キロの守護神サファテがいた。ロッテ福浦の打球は平凡な一塁ゴロでゲームセットのはずが、一塁・吉村が何と“お手玉”。カバーに入ったサファテにも投げられなかった。
満塁となって、鈴木の右前打を今度は前進した福田が掴みきれずに後ろにこぼし、2点が入り同点。延長10回には角中の中犠飛で今季6度目のサヨナラ勝利。開幕直後の4月5日からの3連戦(ヤフオクドーム)で2勝1分だったが、それ以来4か月ぶりのソフトバンク戦勝ち越しだった。
この日の試合前、伊東監督は甲子園の東邦-八戸学院光星をテレビ観戦。9回一挙5点でサヨナラ勝ち、最大7点差をひっくり返したシーンを見て「刺激を受けていた。選手達もそういう気持ちでやってほしいと内心思いながらいた」と語っていたが、高校球児のネバーギブアップの精神を、ロッテの選手たちが体現してくれた。