DeNA勝率5割復帰、ラミレス監督はドラ1上茶谷絶賛 「今永に匹敵するものがある」
先発のドラフト1位ルーキー・上茶谷は6回途中無失点の好投で5勝目
■DeNA 4-0 阪神(2日・横浜)
DeNAは2日、横浜スタジアムで行われた阪神戦に4-0で勝利し、単独3位に浮上した。先発の上茶谷が6回途中まで無失点で5勝目。その後は小刻みな継投で阪神打線を完封した。打線は2番に起用された佐野が、先制本塁打を含む2打点と活躍した。
前半戦最後の9連戦の初戦を快勝して4月19日以来の勝率5割復帰となり、ラミレス監督は「今日は我々にとって最も重要な試合のひとつだと思っていたので、勝ててよかった」と胸を張った。
同率3位で並んでいた阪神は、今季3勝9敗と苦手のチームだった。特に横浜スタジアムでは開幕から7連敗して1勝8敗と鬼門となっていたが、単独3位のかかった試合で、投打に文句なしの快勝だった。
「阪神には今季、なかなか勝てなかったが、初戦を取れて5割に復帰したのは嬉しい」と喜んだラミレス監督は、自身5連勝となった上茶谷を「ウチの先発ローテの中でも、最も安定している投手。相手や球場を問わず、いい投球ができるところは、今永に匹敵するものがある」と、ドラ1ルーキーを絶賛した。
2番にスタメン起用した佐野については「阪神の右投手に対していい結果を出しているし、ストレートを打つ力がチームでもベストぐらいの力がある。バントのサインを出すつもりはないし、彼が2番の時はスモールベースボールではない」と起用の意図を説明した。
上茶谷の後、完璧な継投を見せたリリーフ陣では「今はストレートも強いし、最高ぐらいの状態。あの場面では石田がベストだった」と、満塁のピンチをしのいだ左腕を褒めた。試合終盤には、代走や守備固めで主軸選手を次々に交代させた。「今日は勝利にこだわりたかったので代走を出したし、今後考えても必要なこと」と、9連戦からその先も考えての選手起用であることも示唆した。
攻守にスキなしの快勝に、指揮官は「ファンの人たちも、今年はいけるのではないかと感じたのではないかと思う」と、現在のチーム状態に自信を見せていた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)