岩隈久志、7回3失点で自責2のHQS達成も…自己最多に並ぶ15勝目はならず
リード許したまま降板、初回に味方失策が絡んで逆転許す
マリナーズの岩隈久志投手は18日(日本時間19日)、敵地でのエンゼルス戦に先発し、7回6安打3失点(自責2)と好投したが、メジャー自己最多タイの15勝目はならなかった。初回に味方の失策も絡んで2失点。5回にもソロ本塁打を被弾し、リードを許したまま降板した。ハイクオリティースタート(HQS、7回以上を投げて自責2以下)を達成も、白星はつかめなかった。
マリナーズは初回、2死からカノがホームランを放ち、1点を先制する。
岩隈はその裏、先頭のエスコバーにライト前ヒットを許すと、1死からトラウトは四球で一、二塁とピンチを招く。ここでプホルスを三ゴロに打ちとったが、シーガーが失策。打球はレフトへ抜け、二塁走者が生還した。捕っていれば併殺でチェンジという場面だっただけに、痛いプレーだった。
さらに、続くシモンズにはライト前へのヒットを浴びて、二塁走者のトラウトが生還。勝ち越しを許した。続くバスは二ゴロに仕留めた。
岩隈はこの後は立ち直り、2回から4回は3イニング連続3者凡退の好投を見せる。しかし、打線もエンゼルス先発シューメーカーに抑えられ、援護できない。5回には無死一、二塁のチャンスを作ったが、オマリーは三振、青木はニゴロ。2死二、三塁となり、最後はスミスも一ゴロに倒れて無得点に終わった。
その裏、先頭のペニントンを三振に仕留め、11打者連続でアウトに仕留めた岩隈だったが、1死からバンディにレフトへのソロを浴びてしまう。それでも、マリナーズ打線は6回にクルーズがソロ本塁打を放ち、再び1点差に迫った。
岩隈は6回も再び3者凡退に抑える。7回は1死からペニントンにヒットを許し、2死一塁となってからは崔志萬にセンター前ヒットを許した。しかし、三塁への送球の間に進塁を狙った崔志萬を一二塁間で挟んでアウト。ピンチを切り抜けた。
マリナーズは8回、先頭の青木が二塁打で出塁するも、後続が凡退して同点のホームは踏めず。8回からは岩隈に代わってビンセントが登板。岩隈は1点のリードを許したまま降板となり、15勝目はならなかった。
岩隈は92球を投げてストライクは60球。防御率は3.78となった。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count