イチローにさらなる苦難 ベルトランのライト復帰でさらにポジション争いが激化
レイズ左腕スマイリーに右打者中心のオーダーを組んだジラルディ監督
ヤンキースのイチロー外野手が16日(日本時間17日)のレイズ戦で9回からライトの守備固めで出場したが、今後も出場機会がさらに激減するピンチに直面している。右肘骨棘障害の影響で守備練習ができずにDHでの起用が続いていたカルロス・ベルトラン外野手がこの日、5月11日以来となるライトでの出場。4打数ノーヒットと不発に終わったが、ここまで新加入のマーティン・プラド内野手が先発することの多かったライトのポジション争いがさらに激化することになった。
この日、イチローは13日のオリオールズ戦に続き、試合終盤に守備固めで出番が回ってきた。イチローと交代でベンチに下がったベルトランは久々にライトで先発。右肘骨棘障害で故障者入りし、痛みでボールを投げることができなかったが、軽めのキャッチボールなど数か月間のリハビリを経て、ようやく守備練習が可能となった。ESPNも「ベルトランがライトに戻る」との見出しで特集している。
「自分は試合に出続けたいんだ。これまで常に外野手だった。DHはやってこなかった。自分の居場所は外野なんだ」
ベルトランはそう語り、ライトでの先発出場を希望しているという。
ジョー・ジラルディ監督はこの日のベルトランの起用について、レイズ先発が左腕のドリュー・スマイリー投手だったことを理由に挙げ、「スマイリーにはできるだけ多くの右打ちを並べたかった。今季とここ数年は左打者はすごく苦しめられている。そうするしかない」と語っている。