新人捕手と息ピッタリで9K10勝目! 好感触の田中将大「いいコンビだった」
試合前にミーティング、公式戦初コンビも「しっかり配球の組み立てをしてくれる」
ヤンキース田中将大投手が3年2桁勝利となる10勝目を挙げた19日(日本時間20日)の敵地エンゼルス戦。この日、コンビを組んだのは新人捕手のサンチェスだった。オープン戦やブルペン投球では組んだことはあるが、公式戦はこれが初コンビ。そんなことを微塵も感じさせない好相性で、7回2/3を投げて5安打9奪三振無四球無失点という快投でエンゼルスをねじ伏せた。ヤンキースは若手起用に方針転換したため、今後はサンチェスと組む試合が増えることが予測されるが、互いに好感触を得たようだ。地元紙「ニューズデイ」電子版が伝えている。
この日、田中がマウンドに上がった8イニングのうち5イニングで3者凡退。連打を許したのは2度で、得点圏に走者を背負っても落ち着いた配球で、エンゼルス打線を抑え込んだ。サインに何度か首を振った田中だが「今日の試合前にミーティングして、彼も彼なりにしっかり考えて配球の組み立てをしてくれているなって感じた。ときおり首を振りながらですけど、いいコンビだったと思います」と若き新パートナーを褒めたという。
一方のサンチェスも「公式戦で受けたことがない投手とは、試合前にしっかり準備することがカギ。計画通りの試合運びができた」と納得の様子だったそうだ。エースの真骨頂とも言える快投を受けた新人捕手は「今日はどの球も素晴らしかった。変化もよかったし、制球も抜群。すべてに圧倒されたよ」と驚いた様子だったそうだ。
2人のコンビネーションのよさは、ジラルディ監督にも伝わったようだ。「一緒にいい仕事ができたことは、2人にとってよかった。若いキャッチャーにとって、投手みんなと同じ方向性でいると感じられることが大事。簡単なことではないが、今日は2人がいい仕事をした」と、新コンビの相性のよさを喜んだという。
「公式戦初めてだったんですけど、これからもっとよくなれると思います」と話した田中。これから2人がどんなコンビに成長していくのかが楽しみだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count