日ハム西川へ寄せられる栗山監督の絶大な信頼感「何も言うことない。感謝しかない」
西武戦で“天敵”十亀から決勝の適時二塁打
■日本ハム 5-3 西武(3日・札幌ドーム)
日本ハムの西川遥輝外野手が3日、本拠地西武戦で値千金の勝ち越しの適時二塁打を放ち、2連勝に貢献した。
2-2の同点に追いついた直後の4回無死満塁。カウント2-2から西武の先発・十亀の142キロ直球を強振した打球は右翼フェンス上部を直撃し、2者が生還した。昨季は12打数1安打、今季も5打数無安打と相性の悪かった十亀から打った大きな一打。「自分なりの対策はありました。この先もあるので」と多くは語らなかったが、攻略の手応えをつかむ一打でもあった。
満塁弾までは数メートル届かなかった。「角度が良かったし、入ったかなと思いました。今年はまだ(札幌ドームで本塁打が)出てなくて、そろそろかなと言っていたので」とオーバーフェンスできなかったことを悔しがった西川。同学年の玉井大翔投手と一緒に上がったお立ち台では「あそこまで行ったら入ってほしかったですね。あれが入らないということは、玉井君に美味しいご飯をもっと連れて行ってもらって、いっぱい飛ばせるようにしていきたいと思います」と言って笑わせた。
栗山英樹監督は「(試合に)出続けて体のこともいろいろあるだろうけど、ずっと安定して本当によくチームを引っ張ってくれている。遥輝に関しては何も言うことがないし、感謝しかない」と西川に最大級の賛辞を送る。
開幕投手の上沢直之投手や抑えの秋吉亮投手に加えて、この日は大田泰示外野手が腰の張りと疲労で登録を抹消された。西川は「けが人が多くなってくる時期だし、出ているメンバーでもちょっと故障を抱えて出ているのもいるので、カバーしながら。泰示さんも、本人が一番悔しいし、帰ってきた時にいい位置におれるようにしておきたい」と静かに闘志を燃やす。お立ち台では「6連敗したので、6連勝したいと思います」と力強く宣言した。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)