エンゼルス、左腕急死の悲劇後に2連勝 2本塁打のトラウト「昨日は辛かった…」
スカッグス投手急死のショックは消えずも…「間違いなく今日は遥かに(精神状態が)良い」
■エンゼルス 6-2 レンジャーズ(日本時間4日・アーリントン)
エンゼルスは3日(日本時間4日)、敵地レンジャーズ戦に6-2で勝利した。タイラー・スカッグス投手が急死する悲劇があったが、その後の2試合は連勝で貯金1に。この日は、マイク・トラウト外野手が2本塁打を放ち、チームを勝利に導いた。スカッグスと同期入団の主砲は試合後、2日(同3日)の試合が「今までプレーした中で最も辛い試合の一つだった」と改めて振り返った。
エンゼルスはこの試合、3回にカルフーンが先制打を放つと、続くトラウトが3ランを放ち一挙4得点。5回までに2点差に迫られたが、6回には先頭トラウトが2打席連続のソロ弾。打球速度111マイル(約178キロ)で左翼席に叩き込む強烈な一発だった。1試合2発は早くも今季3度目、キャリア通算では17度目となった。
続く大谷翔平投手が打球速度105マイル(約169キロ)の弾丸ライナーで右中間を破る二塁打を放つと、アップトンが左前打適時打。再び4点差として、そのまま逃げ切った。
1日(同2日)にスカッグス投手が急死するという悲劇があったエンゼルス。翌2日(同3日)の試合は選手たちも明らかに憔悴していたが、9-4で勝利した。試合後には選手たちがオースマス監督とともに会見に出席。トラウトは涙ながらに「スカッグスは素晴らしい人間。この24時間は辛いものだった。今日はプレーするのも辛かった。スカッグスは僕たちに、もう一日休んでほしくなかったんだ」などと話していたが、この日は「(会見に出席したのは)僕たち全員にとって、非常に大事なことだった」と振り返った。
さらに、トラウトは「(感情的に)間違いなく今日は遥かに良い。昨日は辛かった。昨日は僕がこれまでプレーした中で、最も辛い試合の中の一つだった」とも言及。前日は厳しい精神状態でプレーしていたことを改めて明かした。それだけに、エンゼルスにとっては大きな価値のある2連勝となった。
エンゼルスのクラブハウスにはスカッグスのロッカーが残ったままで、ユニホームが飾られている。大谷は試合後に「なんとかシーズンが終わった時に墓前にチャンピオンズリングを持っていけたらなと思います」と誓った。悲劇を乗り越え、チームは一丸となっている。
(Full-Count編集部)