前田健太、首位決戦で粘投の13勝目! 5回3失点も打線の援護に救われる

サイン違いに今季最多タイ4四球と制球定まらずも何とか勝利

 ドジャース前田健太投手が23日(日本時間24日)、本拠地で行われたジャイアンツとの天王山第1戦に先発し、5回3失点で13勝目(7敗)を飾った。メジャー移籍後最多タイとなる4四球を記録するなど、苦しい投球内容となったが、何とか粘投。打線が好調なドジャースは9-5で勝利、首位決戦初戦を制した。

 初回先頭スパンに安打されるも、次打者から6者連続凡退に仕留めるなど、幸先のいいスタートを切った。調子を乱したのは、2点リードの3回だった。安打と四球で1死一、二塁とすると、迎えたパガンの打席で捕手グランダルとサインが合わず、初球が捕逸となり、走者を進めた。二、三塁とピンチを広げた直後の2球目もサインが合わず。投手コーチと通訳を交えてサインを確認。これに動揺したのか、パガンに中前適時打、2死一、三塁からポージーにも中前適時打で同点に追いつかれた。

 3回裏に味方打線が1点勝ち越しに成功したが、4回には2者連続四球を与えるなど、制球力は影を潜めた。1点リードで迎えた5回、1死から2本の長短打で同点に追いつかれてしまった。自らの暴投で2死二、三塁とピンチが続いたが、最後はこの日103球目となる速球でペンスを空振り三振に仕留め、力強いガッツポーズを見せた。

 直後の5回裏に打線が奮起。相手のミスにも乗じて1死満塁としたところで、ゴンザレスがセンター前に勝ち越しの2点適時打を放ち、前田とチームを救った。

 2点リードの6回から2番手チャベスにマウンドを譲った前田は、5回で103球(55ストライク)を投げ、6安打4奪三振4四球3失点(自責3)。防御率を3.37とした。

 チームは6回にも追加点を挙げ、9-5で勝利。首位決戦第1戦を制し、ジャイアンツと2ゲーム差に広げた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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