田中将大、初球宴は納得の好投 前日の歴史的HR競争を見た長男の反応は…

MLBオールスターでア・リーグの二番手として登板したヤンキース・田中将大【写真:AP】
MLBオールスターでア・リーグの二番手として登板したヤンキース・田中将大【写真:AP】

計95発の4人を相手に1安打無失点、チャレンジは「セーフと思いましたもん」

■ア・リーグ – ナ・リーグ(日本時間10日・クリーブランド)

 ヤンキースの田中将大投手が9日(日本時間10日)、第90回MLBオールスターゲームでア・リーグの2番手として初登板した。全球種を投げて、ナ・リーグの中軸を1安打無失点に抑える快投。試合前には、まい夫人と長男を連れてレッドカーペットショーにも登場した。前日のホームランダービーも長男と一緒に観戦したが、その時の反応なども明かした。

 田中は0-0の2回に2番手でマウンドへ上がると、先頭のドジャース主砲ベリンジャーをスプリットで空振り三振。ロッキーズの主砲アレナドは直球で中飛に仕留め2アウト。パイレーツの主砲ベルをスプリットでニゴロに抑えるも、チャレンジで判定が覆り、内野安打に。続くカブスのコントレラスをスライダーで投ゴロに仕留めて無失点に抑えた。

 オールスターでの“まさか”のチャレンジについては「いや、セーフだと思いましたもん」と笑顔で振り返った田中。コントレラスの投ゴロでは華麗なフィールディングも披露し、「最後のピッチャー返しもフィールディングがちゃんとできますよというのも見せられたんで良かったです」と満足げ。4人で今季計95発という強打者続きだったが、「ラインナップ見た時点でどこで当たってもどこの打者と当たってもすごい顔ぶれだなと思っていたので、その中でいいところと当たれたので良かったですね(笑)」と話した。

 試合前のレッドカーペットショーも満喫。「家族にとっても貴重な経験になったと思いますし、家族とともに一緒に時間を共有できたというのはすごく嬉しかったですね」と胸の内を明かす。歴史的な結果となった前日のホームランダービーは長男とともに観戦したが、「『自分も大きくなったら打てるかな』みたいな感じのことは言ってましたね」と、愛息の反応を明かした。

 田中はヤンキース入団1年目の2014年に初のオールスター選出を果たしたものの、直前に右肘の靭帯部分断裂の重傷を負ったため、出場することはできず。選出は2度目だが、マウンドに立つのはこれが初だった。

「楽しい時間になりました。でも落ち着いて振り返れるのはニューヨークに帰ってホッと一息ついてからだと思うんで、今までずっとバタバタでここまできたので、とりあえず家に帰ってからゆっくり楽しみたいなと思います」

 直前の代替選出でバタバタの“初参加”となった球宴。スーパースターの祭典で確かな結果を残し、その表情は充実感に満ちていた。

(Full-Count編集部)

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