日本人初の球宴勝利投手となった田中将大 米メディア称賛「キャリアで最も重大なリリーフ登板」

MLBオールスターでア・リーグ二番手として登板し勝利投手となったヤンキース・田中将大【写真:AP】
MLBオールスターでア・リーグ二番手として登板し勝利投手となったヤンキース・田中将大【写真:AP】

ア・リーグの2番手として登板し1回1安打無失点に封じると、勝利投手に

■ア・リーグ 4-3 ナ・リーグ(日本時間10日・クリーブランド)

 ヤンキースの田中将大投手は9日(日本時間10日)、インディアンスの本拠地クリーブランドで行われた第90回MLBオールスターゲームでア・リーグの2番手として初登板し、2回の1イニングを無失点に抑えた。先発のジャスティン・バーランダー投手の後を受けてマウンドへ上がり、1安打を許したものの、無失点。その直後にア・リーグが決勝点を奪い、田中が勝利投手になった。

 田中は両軍無得点の2回に2番手でマウンドへ。先頭打者のドジャース主砲ベリンジャーをスプリットで空振り三振。ロッキーズの主砲アレナドは直球で中飛に仕留めて簡単に2アウトとした。パイレーツの主砲ベルをスプリットでニゴロに抑えるも、オールスターにも関わらずまさかのチャレンジで判定が覆って内野安打となった。それでも、続くカブスのコントレラスをスライダーで投ゴロに仕留めて無失点に抑えた。

 メジャー1年目の2014年に初のオールスター選出を果たした田中だったが、直前に右肘の靭帯部分断裂の重傷を負ったため、出場することはできず。選出は2度目だが、マウンドに立つのはこれが初。降板後は「ホッとしてます。初めてだったので。ゲームに入るまでも慌ただしくて、これがこっちのオールスターなんだと。あっという間に終わった感じ」と振り返っていた。

 日本人の選出は2017年のダルビッシュ有投手(当時レンジャーズ)以来、2年ぶり。登板するのは2014年のダルビッシュと上原浩治投手(当時レッドソックス)以来、5年ぶりだった。この田中の登板を米メディアも貴重な登板になったと指摘。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチックス」に寄稿する記者キム・スンミン氏は自身のツイッターで「タナカのプロとしてのキャリアにおいて、まさしく最も重大なリリーフ登板。他に思い当たるものはない」と綴った。

 また、地元NYのメディア「ニューズデイ」のヤンキース番記者エリック・ボーランド氏は自身のツイッターで「タナカがここで登場。球宴デビュー。2014年に選出されたが、怪我のためミネアポリスに行くことができなかった(それがジーターにとっての最後の球宴)」とレポートしていた。

(Full-Count編集部)

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