「えぐかった」田中将大、ベリンジャーを斬った1球を米メディア絶賛
2回にマウンドに上がった田中は球宴初登板で日本人初勝利
■ア・リーグ 4-3 ナ・リーグ(日本時間10日・クリーブランド)
ヤンキースの田中将大投手が9日(日本時間10日)、インディアンスの本拠地クリーブランドのプログレッシブ・フィールドで行われた第90回MLBオールスターゲームで日本人初の勝利投手に輝いた。ア・リーグの2番手としてオールスター初登板を果たすと、2回の1イニングを無失点に抑え、その直後にア・リーグが先制に成功。これが決勝点となり、田中に白星が転がり込んだ。
0-0の2回に2番手でマウンドへ上がった田中。まず、ドジャース主砲ベリンジャーをスプリットで空振り三振。ロッキーズの主砲アレナドは直球で中飛に仕留めて2アウトとした。パイレーツの主砲ベルのニゴロは、チャレンジで内野安打となったが、続くカブスのコントレラスを投ゴロに仕留めて無失点に抑えた。
田中は1回を投げて1安打無失点。1つの三振を奪い、球宴初マウンドを終えた。このマウンドで、今季前半戦だけで打率.336、30本塁打71打点を放っているドジャースの主砲ベリンジャーを空振り三振に仕留めた1球を米メディアが絶賛している
田中ベリンジャーに対し1、2球目と連続してボール。3球目のカーブ、4球目のスプリットがファウルとなり、2ボール2ストライクとなった。5球目に選んだのは、宝刀スプリット。86.8マイル(約139.6キロ)で低めに決まるとベリンジャーのバットは空を切った。
ヤンキースのポッドキャスト番組「Core4」を担当するマックス・ワイルドステイン記者は自身のツイッターで「マサヒロ・タナカのエグい投球で、コーディ・ベリンジャーを三振に切る」とし、低めに決まったスプリットを絶賛。NYの地元テレビ局「SNY」のツイッターも「マサヒロ・タナカによるこの球は、えぐかった」と伝えていた。