球宴初登板初勝利の田中将大 ベリンジャー斬りの宝刀にファン喝采「最高だな」
ナ・リーグ西地区で首位を独走するドジャースの主砲を空振り三振に
■ア・リーグ 4-3 ナ・リーグ(日本時間10日・クリーブランド)
ヤンキースの田中将大投手が9日(日本時間10日)、クリーブランドで行われている第90回MLBオールスターゲームで日本人初の勝利投手となった。ア・リーグの2番手としてオールスター初登板を果たすと、2回の1イニングを無失点に抑えた。その直後にア・リーグが先制に成功し、田中に白星が転がり込んだ。
日本人初の快挙となった田中だが、この日、先頭打者のドジャースの強打者コーディ・ベリンジャー内野手を空振り三振に仕留めた宝刀スプリットを地元ファンが「我々のエースだ」と称賛した。
初の球宴マウンドでいきなり宝刀が輝いた。先頭打者のベリンジャーは前半戦でメジャー2位の打率.336、2位タイの30本塁打、2位の71打点と大爆発中で、MVPの最有力候補に名前の挙がる強打者。だが、田中が凌駕した。カウント2-2から田中の外角低めに急降下するスプリットに、ベリンジャーのスイングは空を切った。
ヤンキースの公式ツイッターは「M-A-S-Aのプレーはどうだい?」というメッセージとともに、鮮やかな奪三振劇を紹介すると、地元ファンも大興奮だった。
「美しい」
「あのボールは最高だな」
「我々のエースだ」
「彼は最高のタイミングでスプリットを取り戻したかもしれない。レッツゴー!!!」
「ワールドシリーズのプレビューだ」
「ワールドシリーズ第3戦目のマッチアップだ」
「怪我せずに良かった。未来のワールドシリーズ(で実現する対戦)で、タナカがベリンジャーを三振に仕留めた」
「気に入ったよ」
今季スプリットの精度に苦しんでいた田中だが、球宴で本来のキレを取り戻したことを喜ぶ声や、プレーオフ進出が濃厚な東西の両名門、日本人右腕と若きスラッガーの対決をワールドシリーズの前哨戦という意見も出ていた。
(Full-Count編集部)