ホークス大勝で首位返り咲き 工藤監督は柳田弾称賛「大きな火をつけた」
1日で首位奪還、工藤監督「明日の試合に集中するだけ」
26日、ソフトバンクは11-3でロッテに大勝し、日本ハムが敗れたため1日で首位に返り咲いた。先発の和田毅が8回2失点で14勝目。打線も初回の柳田悠岐の先制ソロを足がかりに一挙4点を奪い、その後も順調に追加点を奪って、6月16日のヤクルト戦(神宮)以来の2桁得点を記録した。
工藤公康監督は「ホントにあの一発がみんなに大きな火をつけてくれた」と、柳田の先制弾を称賛した。
「緊張感もあっただろうが、1本のホームランで『よし、いけるぞ』という気持ちになったんじゃないかな。(前日のプレーでランニングHRを許し)本人も期するものがあったと思う。それをバットで出してくれた」
柳田の一発の後も、内川聖一、松田宣浩、江川智晃が3本の二塁打を集中。さらに2回と3回に2点ずつを加えるなど、防御率1点台のロッテ・石川歩を攻め立てた。工藤監督も「何点取ってもベンチで『まだまだ行くぞ』という声が出ていた。そういう気持ちで相手に向かっていくとこういう日もあるよ」と上機嫌。
先発の和田については「調子を維持してしっかりやってくれている。今日も安心して見ていられた」という短めのコメントにとどめたが、むしろその短さに信頼の厚さを感じさせた。
日本ハムが西武に敗れたため、再びマイナス0.5ゲーム差ながらわずかな勝率差で首位を奪い返した。それについては「残りまだまだ試合がある」と気にかける素振りは見せない。「今日の試合が終わったので、また明日の試合に集中して、自分たちの野球ができるように」と、明るい表情で会見を締めた。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura