広島、延長10回に一挙7得点で4連勝 菊池が決勝打&新井が満塁弾&鈴木は2発
試合終了時点でマジック15、菊池は3試合連続で貴重なタイムリー
広島は27日、敵地での中日戦で延長10回の熱戦を制し、11-4で勝利した。同点の10回に菊池のタイムリーで勝ち越すと、新井の満塁弾も飛び出すなど一挙7得点。お互いが点を取り合うシーソーゲームとなったが、終わってみれば快勝で、試合終了時点でのマジックを「15」とした。
広島は2回、中日の先発・小笠原からエルドレッドのタイムリーで先制に成功する。3回には丸の犠飛で追加点を挙げた。
2点の援護をもらった広島の先発・黒田は、3回先頭の近藤を打ち取り、NPB通算2000投球回を達成。4回まで1人の走者も出さないパーフェクト投球で、打者12人をわずか41球で抑えた。
しかし、5回に中日の先頭・福田にライト線への二塁打を放ち、黒田のパーフェクト投球が途切れる。続く平田は遊ゴロに終わったものの、堂上はライト前へタイムリー。1点を返した。
広島は6回、鈴木が左中間へのソロを放ち、2点差とする。しかし、中日は6日に再び黒田を攻め、1死三塁からエルナンデスがタイムリーツーベース。さらに、高橋もツーベースでエルナンデスが生還して、ついに同点に追いついた。
7回、広島は1死三塁から鈴木の捕失で三塁走者の菊池が生還。1点を勝ち越したが、その裏には中日打線が広島の2番手・今村を攻め、藤井が同点二塁打。続く大島の右飛で三塁走者の森野がスタートを切るも、丸が好返球で阻止した。
その後は両チーム無得点で延長戦に突入。10回、広島は2死から石原が内野安打で出塁すると、四球とヒットで満塁とする。ここで菊池が祖父江からセンターへタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。さらに丸の押し出し四球で1点を加えると、続く新井が左中間に満塁弾。強烈な一発で、打点はリーグトップ独走の「91」となった。さらに、鈴木もこの試合2発目の本塁打を放ち、一挙7点を奪った。
そのまま11-4で勝利。菊池は25日の巨人戦で1点を追う土壇場の9回に同点打、さらに26日は同点の9回に決勝打を放っている。3試合連続で勝負どころでのタイムリーを放ち、4連勝に大きく貢献。巨人の試合はナイターのため、この時点でマジックは「15」に減った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count