ダルビッシュ、13戦白星なしも…圧巻投球を監督が絶賛「彼はこれがしたかった」
6回2安打無失点8Kで勝利に導く、同僚も脱帽「完全に主導権を握っていた」
■カブス 4-3 パイレーツ(日本時間13日・シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手は12日(日本時間13日)、本拠地パイレーツ戦に先発し、6回2安打無失点、8奪三振1四球と快投した。打線の援護に恵まれずに13試合連続白星なしとなったが、後半戦初戦でチームを4-3での勝利に導く圧巻投球。本来の投球が見られなかった時期もダルビッシュを信じ続けた名将ジョー・マドン監督は「彼は変わった」と確かな手応えを示している。
ダルビッシュは立ち上がりから13打者連続アウトの快投。そのうち7つが空振り三振だった。5回1死からカブレラに初ヒットを許したものの、後続を難なく断って無失点。6回も初四球などで2死一、二塁のピンチを招いたが、最後はマルテを遊飛に打ち取った。
94球を投げてストライクは62球。防御率は試合前の5.01から4.72となった。4月27日(同28日)の敵地ダイヤモンドバックス戦を最後に白星がないが、圧巻の投球内容だった。
地元ラジオ局「670 THE SCORE」(電子版)は「ダルビッシュがカブスの勝利で輝く」とのタイトルで試合を速報。その中で、マドン監督は「彼は本当にこれがしたかったんだ。本当にカブスでプレーしやすく感じている」と絶賛している。さらに、「彼は変わった」とダルビッシュの“変化”を指摘。「準備の仕方も違う。昨年のどの時期よりも、ずっとプレーしやすく感じているんだ」。カブスでの環境に慣れてきたことで本来の力を発揮し始めたと見ているようだ。
また、同じ記事で主砲のクリス・ブライアント内野手は「彼は完全に主導権を握っていた。投げたい球が分かっていて、思い通りに投げていた。全球種を投げていた」とこの日の投球を絶賛。そして、「後半戦ではこのような投球がもっと見られるだろう」と期待を寄せた。
2016年以来の世界一に向けて、エースとしての役割を期待されてカブスに加入したダルビッシュ。運にも左右される白星が13試合つかなくても、同僚は信頼を寄せている。
(Full-Count編集部)