ダルビッシュが7回途中3失点で5勝目 岩隈は最短タイ3回KOで日本人対決連敗
ダルビッシュは復帰後最多の110球の熱投、岩隈はメジャー初の2桁黒星
レンジャーズのダルビッシュ有投手とマリナーズの岩隈久志投手が29日(日本時間30日)、メジャーで3度目の投げ合いに臨んだ。ダルビッシュは右肘手術から復帰後最多の110球を投げ、6回2/3を6安打3失点で5勝目。岩隈は今季最短の3回6安打5失点でKOと明暗がわかれた。岩隈は前回登板で田中将大(ヤンキース)との投げ合いに敗れており、日本人対決連敗で自身3連敗となった。試合は地区首位を独走するレンジャーズが6-3で勝利し3連勝。ワイルドカードでのプレーオフ進出を目指すマリナーズは痛恨の3連敗となった。
メジャーで日本人投手が先発で投げ合ったことは過去13度あったが、2人の対決はメジャーでは3度目。これまでは1勝1敗の五分だった。
初回、ダルビッシュが無失点に抑えると、その裏に岩隈は簡単に2アウトを奪ったが、ベルトランにはスライダーを捉えられ、右翼席へ運ばれた。レンジャーズが先制に成功した。
2回は両投手ともに無失点。ダルビッシュは3回も無失点に抑えると、その裏に岩隈がつかまった。先頭のアンドラスにヒットを打たれ、二盗を許して無死二塁に。ここでマザラには右翼線への適時三塁打を浴びた。続くデズモンドには左中間を破られて3点目を許す。さらに、1打席目にホームランを打たれたベルトランにはセンターオーバーの二塁打を打たれて、1アウトも奪えないまま3点を失った。その後、ベルトレ、オドールは外野フライに仕留めたものの、ルクロイにはレフトへのタイムリーを浴び、この回4失点。ここで無念の降板となった。
4回、ダルビッシュは2死からシーガーを歩かせると、リンドにタイムリーツーベースを浴び、1点を失う。5回は先頭のオマリーにレフト前ヒットを許したが、ここから3者連続三振。その裏にはレンジャーズが1点を追加した。
6回は先頭のカノにライトへのヒットを浴びるも、後続を抑えて無失点。7回も続投すると、先頭のズニーノはカーブで空振り三振。オマリーを四球で歩かせた、続くマルテは左飛に打ち取ったものの、マーティンにはセンター前ヒットを浴び、ここで球数は110球に。今季最多となり、降板となった。
2番手のディークマンが2点二塁打を浴び、ダルビッシュの失点は3に。しかし、レンジャーズは3点のリードを守り、6-3で勝利した。
ダルビッシュは6回2/3を投げて6安打3失点9奪三振2四球で5勝目。一方、岩隈は3回6安打5失点1四球2奪三振でKOされ、メジャー5年目で最多の10敗目(14勝)を喫した。ダルビッシュは防御率3.01、岩隈は4.01となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count