田中将大、後半戦初先発へ 日本人初の球宴白星は「もちろん嬉しいですが…」
歴史に名を刻んだが…「やっぱりシーズンで勝っていくことのほうが大事」
■ヤンキース – ブルージェイズ(日本時間15日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は14日(日本時間15日)の本拠地ブルージェイズ戦で後半戦初の先発マウンドに上がる。9日(同10日)には、2度目の選出で初出場となったオールスター戦で1回1安打無失点と好投。日本人投手として初の勝利投手に輝き、歴史に名を刻んだが、13日(同14日)には「もちろん嬉しいですけど、やっぱりシーズンで勝っていくことのほうが大事」と改めて気を引き締めた。
オールスター初登板から中4日で迎えるブルージェイズ戦に向け、12日(同13日)は最終調整を行った田中。球宴が終わってから後半戦が始まるまで試合のなかった2日間は休養し、気持ちもリフレッシュできたという。
「オールスターに出たというのもすごくいい経験になりましたし、オールスターに出ていなかったら逆にオールスター開けの1戦目(の先発)の可能性もあったと思う。オールスター休みの間に調整したりという機会もあったと思うんですけど、出たことによって休みの2日間はしっかり休めましたし、出たから疲れたとかそういうのはないですね」
代替選出での出場を「バタバタやったな、と。結局感想は同じです」と改めて苦笑いで振り返るが、全ての選手が憧れる夢舞台に立てたことは間違いなくプラス。「出たことによって周りからかけられる声というか、後半戦が始まるからチームと合流したらみんなから『良かったな』と声かけてもらえたし、いい機会にできたかなと思います」。後半戦への弾みにもなりそうだ。
オールスター本番では、日本人投手として初の勝利投手になるという“快挙”もあった。登板当日は降板直後に取材対応をしたため、まだ結果が出ていない状況だったが、この日初めて「日本人で初めてだってことはもちろん嬉しいです」と言及。ただ、悲願の世界一に向けて積み重ねていく白星の方が当然、重要だ。
「そこ(オールスター)での勝利もいいけど、やっぱりレギュラーシーズンをしっかりと勝っていくということのほうが大事だと思う」
重要な1勝を積み重ね、まずはプレーオフへ。そして、10月に絶大な勝負強さを発揮する田中を今年も見たいところだ。
(Full-Count編集部)