5回途中降板の菊池雄星、指揮官は変化球に苦言「制球も安定感もそこまでなかった」
リリーフが打たれ、4回0/3で2安打3失点
■エンゼルス 6-3 マリナーズ(日本時間15日・アナハイム)
マリナーズの菊池雄星投手は14日(日本時間15日)、敵地エンゼルス戦で先発したが、5勝目を逃した。4回まで1失点と好投していたが、5回にピンチを招いたところで降板。4回2安打4四球3失点で勝敗はつかなかった左腕に対し、試合後、スコット・サービス監督は、変化球に「制球も安定感もそこまでなかった」と苦言を呈している。
後半戦最初のカードとなった3連戦でエンゼルスに3連敗を喫したマリナーズ。スコット・サービス監督は「いいシリーズとは言えない。いいプレーをしているのに、とてもフラストレーションが募る」と、苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべた。
連敗ストップを託して、マウンドに送り込んだ菊池は被安打2本ながら3失点。5回先頭のガーノーに四球を与えて出塁を許し、続くルーキーのサイスには右前安打。無死一、二塁となったところで、指揮官は交代を決断した。
「変化球に関してはショックだったが、ファストボールは良かった。変化球に関しては制球も安定感もそこまでなかった」
速球のクオリティを評価する一方、四球でピンチを広げ、球数がかさむ要因となった変化球の精度に、指揮官は苦言を呈した。この日は87球での交代。「(87球という)球数は関係ない」と語る一方で、「イニング毎の投球数については注視している」と説明していた。
宝刀スライダーの精度に不満そうだった菊池は試合後、「5回のああいう場面で任せたと言ってもらえる投手になるよう信頼を得ていかないといけない」と語った。指揮官の信頼を勝ち取るにも、文句なしの快投を見せたいところだ。
(Full-Count編集部)