広島ジョンソン、単独トップ13勝目も「1つの勝ち」 「チームの勝ちが大きい」
苦しみながらも6回2失点、打線に感謝「降板した後にも点を取ってくれた」
30日のDeNA戦に先発した広島のジョンソンが、6回2失点の好投でリーグトップの13勝目を挙げた。チームメイトの野村らとの最多勝争いで一歩抜け出す勝利となったが、ジョンソンは「勝利は嬉しいが、1つの勝ちに過ぎない。それよりもチームに勝ちがついたことの方が大きい」と冷静だった。
初回に21球、2回も19球と、相手に得点こそ許さなかったが、苦しい投球となった。ジョンソンは「全ての球が高めに浮いて、思うように投げられなかった」と自らの投球を振り返ったが、リードは許さず、6回まで2失点と先発として最低限の結果を残した。味方が点を取っても、すぐに追い上げられる展開だったが、「先制してくれて、自分が降板した後にも点を取ってくれた」と味方打線に感謝した。
13勝目でセ・リーグの最多勝争いで単独トップに立った。「先発として試合を作ってやってきた結果。チームに貢献できて嬉しい」という左腕は、1年目の14勝にあと1勝となった。シーズン中に異例の3年契約を結んだ助っ人が、自己最多となる15勝をクリアし、さらに勝ち星を積み重ねてタイトルに届く投球を見せれば、チームの優勝は確実なものになる。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo