中日松坂「満足できるピッチングではなかった」5回4安打2失点粘投も…

今季1軍初先発マウンドに上がった中日・松坂大輔【写真:福谷佑介】
今季1軍初先発マウンドに上がった中日・松坂大輔【写真:福谷佑介】

5回までに4安打4四死球で91球を要してマウンドを降りる

■中日 3-2 阪神(16日・ナゴヤドーム)

 中日の松坂大輔投手が16日、本拠地ナゴヤドームでの阪神戦で今季初登板初先発した。初回に先制点を奪われるなど、毎回のように走者を背負う展開だったが、粘って5回4安打4四死球2失点にまとめたものの、試合後は「なかなか満足できるピッチングではなかった。結果、連勝を止めなかったことは良かったと思います」と振り返った。

「ボール自体はファームの時に比べても良かった。ゲームの中で腕を振って投げることができた」と振り返ったが、初回にいきなり先制を許した。近本と糸原の連打、糸井の犠飛でいきなり先制点を奪われた。味方がすぐに逆転に成功したものの、3回に2死からつかまった。再び近本に中前安打を許すと、糸原には四球。そして初回に先制犠飛を許していた糸井には右翼線への適時二塁打を許して、試合を振り出しに戻された。

 5回には1死から近本、糸原に連続死球を与え、場内は騒然。糸井を一ゴロに打ち取った際にはビシエドと一塁ベースカバーが被り、併殺を取り損ねた。2死二、三塁で大山を中飛に打ち取って窮地を脱したものの、「小さなミスの積み重ねが2失点に繋がったと思います。投げることもそう、ベースカバーもそう。小さなミスの少なくしていくことが球数を減らすこと、長いイニングを投げることにも繋がる」と反省した。

 5回までに91球を要し、4安打2失点。同点のまま降板となり、背番号「18」での今季初勝利はお預けに。初先発での勝利とはいかず「いい意味での力の抜き方が序盤は分からなかった。最初はこんなものかなとも思うけど、何年やっても慣れないものかなと」と語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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