中日与田監督、なぜ代役守護神に岡田を指名? 「右左関係なく抑えられている」
16日の阪神戦で同点の9回に岡田をマウンドへ送り、サヨナラ勝ち
■中日 3-2 阪神(16日・ナゴヤドーム)
中日は16日、本拠地ナゴヤドームで阪神戦を戦い、劇的なサヨナラ勝ちを飾った。同点で迎えた9回に1死満塁のチャンスを作ると、アルモンテが小野からサヨナラ押し出し四球を選んで決着。今季最長の6連勝とし、阪神と並んで3位タイに浮上した。
劇的な幕切れとなったこの試合で、勝ち投手となったのが、岡田俊哉投手だった。同点の9回、本来であれば、守護神が登板する場面でマウンドを託された。先頭の陽川を遊ゴロに打ち取ると、高山には四球を与えたが、梅野、代打原口を打ち取って無失点に封じると、その裏に劇的なサヨナラ勝ち。岡田には今季2勝目が転がり込んだ。
試合後、与田剛監督は「そう思っていただいて結構です」と、岡田を新たにクローザーに指名した。シーズン途中から、ここまで守護神を務めてきたR・マルティネス投手が、パンアメリカン大会に出場するキューバ代表に招集され、この日チームから離脱。その代役を岡田に託した。
ロドリゲスら候補はいる中で、岡田に抑えを託すことにした理由を、与田監督は「しっかり右左関係なく抑えられている。ストライクを取れる変化球もあるし、安定してきている。現時点では岡田に任せようと決めました」と説明した。
昨季、血行障害から復帰を果たした岡田。今季は5月2日に1軍昇格を果たすと、ここまで24試合に登板し、防御率3.09。与田監督が語るように対右打者で被打率.220、対左打者では.176と、さほど偏りなく抑えている。R・マルティネスは約1か月ほど戦線を離れることになる。勝負の夏場で、チームにとっては厳しい離脱。代役を務める岡田の活躍が上位進出への鍵を握りそうだ。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)