ロッテ涌井、“元西武バッテリー”で感じたリード面とは? 「唯一の違いは…」
6回5安打9奪三振、2失点の好投も今季6敗目を喫した
■西武 5-1 ロッテ(16日・メットライフ)
ロッテの涌井秀章投手が16日、西武戦(メットライフドーム)で細川亨捕手と、2010年以来となる先発バッテリーを結成。6回5安打9奪三振、2失点の好投を見せたが6敗目を喫した。
井口監督も「どういうリードをするのか楽しみ」と、試合前に語っていた涌井と細川の元西武バッテリー。初回は直球を中心とした配給で、3者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せる。
2回は得点圏に走者を背負いながらも無失点で切り抜けたものの3回、「追い込んでからの死球がもったいなかった」という先頭木村への2ストライクからの死球と盗塁で1死二塁とされると源田に外角の直球を左前に弾き返され先制点を献上した。
味方の援護のない中、6回に外崎の右中間フェンス直撃の三塁打から、再び1点を失うものの、後続を断ち、6回6安打2失点で降板。今季最多となる9奪三振だったが「三振が多く取れたことは特に何もありませんが、ストレートに力が戻ってきた感覚があります。前回(6日の西武戦)もストレート自体は良かったのですが、フォームの微調整がうまくいって、体の状態が戻りつつあります」と、最速149キロを記録した直球から、自身の状態が上向きつつあることを、この日の投球で感じていた。
この日、約10年ぶりに組んだ細川とのバッテリーについては「別にそんな、大した打ち合わせはしていないです。田村と組んでいても、田村の要求通りに投げられていればというのもありますし、今日は自分が(細川の)配球に答えられただけ」と、大きな差はないというが「(田村との)唯一の違いは『遅い球の使いどころ』かなと。昔からそういう配球をしていたので、戸惑うことなく対応していました」と、振り返った。
この日は6回99球で降板となった涌井だが「もっともっと良くなると思いますし、良くしないといけないと思っているので、もうちょっと長い回を投げられればいいなと」と、復活への確かな手応えを感じつつ、次回登板へ向け、前を向いていた。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)