イチローの大飛球好捕に敵地も騒然 米解説者も称賛「すごいキャッチ」
最年長対決で安打&大飛球をフェンス最上部で好捕する美技
マーリンズのイチロー外野手が8月31日(日本時間9月1日)の敵地メッツ戦でフェンス際で大飛球をスーパーキャッチする好守を見せた。ベテランの美技を地元解説者も「偉大な仕事ぶり」と称賛している。
イチローはこの日、「6番・右翼」でスタメン出場したが、4回からオズナがベンチに退いたことでセンターの守備に就いた。そして迎えた5回。1-2と1点ビハインドの1死一塁の場面でメッツの主砲グランダーソンがセンター右へ大飛球を放った。そのホームラン性の打球にイチローが素早く反応。背走しながら打球とフェンスを確認すると、フェンス際でジャンピングキャッチを決めた。グランダーソンの大飛球に沸いた敵地シティ・フィールドも騒然となり、観客の大歓声はため息へと変わった。結局、メッツはこの回無得点に終わった。
これにはマイアミで試合を中継した「FOXスポーツ・フロリダ」の実況も絶叫。「グランダーソンがセンターに運ぶ。イチローが走る。フェンス際だ。飛んだ。つかんだ! フェンス最上部にイチローがいました。(グラブに)収めてます。本塁から390フィート(約119メートル)でした」と興奮気味にレポートした。
この日解説を務めたマーリンズOBのプレストン・ウィルソン元外野手も、右翼手として2001年から10年連続でゴールドグラブ賞を受賞した名手の守備を絶賛。「見てください、イチローの偉大な仕事ぶりを! フェンスを見て、位置を把握します。ただただ冷静です。パニックのようなものはありません。スペースも把握しています。これはすごいキャッチです。イチローの偉大なプレーです」と解説した。
イチローは2回先頭の第1打席で相手先発の43歳右腕コロンから右前安打をマーク。メジャー最年長対決で通算3012安打目を放ち、先制のホームも踏んだ。チームは2-5と逆転負けを許したが、敗戦の中でもベテランらしい好プレーが光った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count