ダルビッシュは「本来の姿になった」 米専門家は太鼓判「WS進出の大きな戦力に」
元メッツGMは「直球の制球力と球速も戻りました。自信も、エネルギーも然り」
17日(日本時間18日)の本拠地レッズ戦で14試合ぶりとなる3勝目をマークしたカブスのダルビッシュ有投手。後半戦に入り、2試合連続の無失点。この日は4回までノーヒットに封じる圧巻の投球で、6回を投げて2安打、7個の三振を奪った。81日ぶりの白星で完全復活を印象付けた。
初回いきなりレッズ打線から2つの三振を奪う立ち上がりを見せたダルビッシュ。4回まで相手を無安打に封じ、6回までわずか2安打に押さえ込んだ。ストレートの最速は98マイル(約158キロ)を記録し、四死球もなし。ほぼ文句のつけようのない出来で、連続白星なしの日々にもようやく終止符を打った。
前回登板だった12日(同13日)のパイレーツ戦でも6回を投げて2安打無失点と好投していたダルビッシュ。復調気配を感じさせる内容に、前メッツGMのスティーブ・フィリップ氏は「カブスファンの皆さん、ユウ・ダルビッシュは本来の姿になったのです。ナ・リーグ中地区を制し、ワールドシリーズ進出をするための大きな戦力となるでしょう」と右腕の復活に太鼓判を押している。
米スポーツメディア「Stadium」では、この日のダルビッシュの投球の動画をツイッターで紹介した。その中でダルビッシュの被打率.213はナ・リーグで3位に位置する数字であることをレポート。そして、フィリップ氏が動画内でダルビッシュについて解説している。
フィリップス氏はまず、今季序盤の不安定だったダルビッシュの投球を分析。「ユウ・ダルビッシュのシーズンは不安定なものとなっています。それは疑いようがありません。しかし、それは説明できることだと私は思います。彼はケガから復帰して、序盤は本調子ではありませんでした。彼にとっての最初の課題はコントロールでした。ストライクゾーンに投げる能力です」四死球を連発し、コントロールに不安を抱えてきた点を指摘した。
「そしてストライクゾーンにボールが投げられるようになり始めたら、制球力が問題になりました。ストライクゾーン内で(具体的に)彼が投げたい場所にボール投げるための最後の詰めとなる『制球力』が彼には必要でした。そして彼は今それを手に入れました」。四死球を減らしていった先には、ゾーン内での制球が課題となっていたと解説。そして、その課題に関しても解消されたという。
13試合連続白星というトンネルを抜け出したダルビッシュに対し、フィリップ氏も復調に太鼓判を押す。「直球の制球力と球速も戻りました。自信も、エネルギーも然りです。カブスファンの皆さん、ユウ・ダルビッシュは本来の姿になったのです。ナ・リーグ中地区を制し、ワールドシリーズ進出をするための大きな戦力となるでしょう」と語り、勝負の終盤戦で、ダルビッシュがカブスにとって大きな戦力となると予想していた。
(Full-Count編集部)