ヤンキース監督が田中将大の負担軽減を視野に起用法を見直しへ
順調にいけば9月中旬にメジャー復帰予定
右肘靭帯の部分断裂でリハビリ中のヤンキースの田中将大投手は順調にいけば9月中旬にメジャー復帰予定だが、ジョー・ジラルディ監督は今季開幕直後から16試合連続でクオリティスタート(6回以上を投げて自責点3以内)を記録したエースのイニング数をコントロールし、肘の負担を減らす慎重策を示唆した。ESPNが「タナカは9月12日に復帰できるか?」と見出しで特集している。
田中は28日(日本時間29日)のタイガース戦の前にヤンキースの打者相手に実戦形式の投球練習を行う予定だ。ジラルディ監督は8-4で大勝したタイガース戦前に、報道陣に田中についての質問に応じた。
「メジャーリーグで投げることと、マイナーリーグやシミュレーテッド・ゲームで投げることでは負荷が違うと言っておきたい。これらのハードルを乗り越えなければいけない」
指揮官はそう語り、田中が復帰までに最低3試合のリハビリ登板をこなす方針を明らかにした。すでにマイナーのシーズンが終了している時期だが、キャンプ施設のあるフロリダ州タンパにマイナーの選手を集めて、実戦を行う見通しだ。
順調な回復を見せる田中は7月8日のインディアンス戦で右肘に痛みを訴えるまで3度完投するなど登板全試合で6イニング以上を投げている。その活躍によって故障者続出の先発陣を支え、疲弊していたブルペンの負担も軽減。見事な鉄腕ぶりだったが、指揮官は約2か月の離脱から復帰予定の田中に対して起用法を見直す可能性を明かしている。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count