米辛口コラムニストが黒田博樹をメジャー史上最も成功した日本人投手と評価!? 「金額と同じだけの価値があった」
黒田博樹は「右腕のアンディ・ペティット」
ヤンキースの黒田博樹投手が「メジャー史上最高の日本人投手」と評価された。地元紙ニューヨーク・ポストが「ヒロキ クロダがMLBで最も成功した日本人投手である理由」と題した記事を掲載。辛口コラムニストとして知られるジョエル・シャーマン記者が「ヤンキース史上でフリーエージェントとしてサインした最高の選手の1人」として、安定した結果を残す右腕を称賛している。
現在、メジャーでは岩隈久志、ダルビッシュ有、田中将大、そしてレッドソックスでクローザーを務める上原浩治らが高いパフォーマンスを披露している。ただ、継続性という点では黒田に及ばない。昨季まで6年間にわたってハイレベルな成績を残しており、ドジャース、ヤンキースと名門球団に所属しながら両リーグで結果を出してきた。
もちろん、シャーマン氏は野茂英雄のパイオニアとしての功績を高く評価している。「ドジャースに入団してから、特に1995、96年での成功で、黒田のように米国に来て成功を収められると信じていた日本人投手への道を開いた」。こう記しており、野茂がいなければ黒田がメジャーでマウンドに上がるチャンスもなかったかもしれないと示唆している。
一方で、ベテランの域にさしかかった33歳という年齢で海を渡りながら、メジャーで壁を乗り越えてきた黒田についても高く評価。日本から米国へ、そして広い球場を持つドジャースから本拠地の右翼が狭いヤンキースへと、2度の適応に成功したことに触れている。しかも、今季で7年目を迎える右腕は、2011年にキャリア最高の防御率3・07、最低でも今季の現時点での同3・94と安定して成績を残し続けている。
シャーマン氏は「彼の一貫性、耐久性、プロフェッショナル精神が、米国でのキャリアを築かせている」と言及。黒田は「右腕のアンディ・ペティット」だとして「いつもエリートではないが、常に信頼性が高く、うろたえず、頑丈だ」としている。昨季限りで引退した元ヤンキースの名投手と比較されるほど、評価は高い。