イチロー通算3018安打で先制点も、チームは逆転負けでPO進出に暗雲

3試合連続安打&2試合連続打点の活躍だったが…

 マーリンズのイチロー外野手は5日(日本時間6日)、本拠地でのフィリーズ戦に「2番・右翼」で先発し、3試合連続安打で先制点を叩き出した。チームは初回に2点を挙げたが、5回と7回に合計6点を許して、まさかの逆転負け。球団公式サイトでは「ミスが刺さってWCレースからさらに脱落」と題した記事で、正念場の9月に足踏みをするマーリンズの現状を伝えている。

 9試合連続先発出場となったイチローは、初回無死三塁で回ってきた打席で仕事をした。フィリーズ先発アイクホフと対戦。2ボールから3球目90マイル(約145キロ)速球を右中間へ弾き返し、先制タイムリーとした。これでメジャー通算3018安打となり、歴代26位ラファエル・パルメイロの3020安打まで「2」と迫った。この回、チームはさらに1点を追加し、初回に2点を奪う幸先のいいスタートを切った。

 だが、4回まで好投をしていたエッシュが5回に捕まり、味方の失策もあって3点を献上。さらに、マーリンズは7回にも2つのエラーをきっかけに3失点し、合計3つの失策で自滅。まさかの逆転劇で痛い黒星を喫した。

 マーリンズは2回と5回にも得点圏に走者を置きながら得点できず。記事によれば、マッティングリー監督は「そのアジャストができていないようだ。今季を通じて変わらない問題の1つ」と声を落としたそうだ。

 9月に入ってから1勝4敗と大きく負け越し、念願のプレーオフ進出が日に日に遠のいている。怪我人が続出し、若手選手を使わなければならない現状もあり、指揮官は「少しだけ運が必要。最近1ヵ月半くらいは、願わぬ方向に事が進んで、困った状況になっている」と嘆き節だったとそうだ。

 チームはワイルドカード(WC)争いで2位カージナルスに5ゲーム差の5位。早いうちに状況を立て直し、13年ぶりのプレーオフ進出を果たしたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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