田中将大の復帰プランは“白紙”に!? 右腕の張りで最低1週間は投球練習を回避へ

ヤンキース監督は今季中に投げられない場合は手術を行うことを示唆

 右肘靱帯部分断裂でリハビリ中のヤンキース・田中将大投手が右腕の張りを訴え、30日(日本時間31日)に遠征先のトロントからニューヨークに戻ることが決まった。ESPNは「タナカ『慎重になりたい』」との見出しで報じている。最低でも1週間はブルペンでの投球練習を行わない予定で、9月中旬でのメジャー復帰も厳しい状態となった。

 田中は28日に初めてシミュレーテッド・ゲームと呼ばれる実戦形式の投球練習に登板し、49球を投げた。しかし、一夜明けた29日に右腕全体の張りを訴えたという。本人は通訳を介して「少し慎重になりたい。もう少し体自体を強化するトレーニングが必要と感じた」と話しており、肘に痛みが再発したことは否定している。

 ニューヨークでは、トレーニング施設が整っているヤンキースタジアムで腕や体の強化を行う予定。キャッチボールや遠投も行うことを明かしているが、ジラルディ監督は「ブルペンでの投球は1週間は行わない」と説明。9月2日に予定されていた登板も回避する形となる。

 日米のメディアでは、順調ならば2回のリハビリ登板を行ってから9月12、13日のオリオールズ戦でメジャー復帰する見込みと報じられていたが、このプランは白紙に戻ったことになる。

 当初から、リハビリの課程で問題が生じた場合には、復帰までに1年以上を要する肘の靱帯再建手術(通称トミージョン手術)に踏み切る可能性があることを報じられていた。ESPNの記事では、このことについてのジラルディ監督のコメントも掲載されている。

「私がこれまでにも言ってきたように、彼が(今年中に)投げないとなれば、手術ということになる。『来年どうなるか見てみよう』とはならない。彼が健康か、手術が必要かを我々は(状況を)見ていくことになる」

 本人も指揮官も、現時点ではあくまで深刻な事態ではないことを強調。当初のプランから遅れるようなことがあっても、今季中に復帰できるとの考えを明かしている。ただ、すべては今後の経過次第ということになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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