広島・緒方監督、25年ぶりV「近づいている実感ある」 8日本拠地達成なるか

猛打賞の丸、「明日はここで胴上げしたい」

 広島は7日、マツダスタジアムで行われた中日戦に5-0で勝利し、優勝へのマジックを2とした。順調すぎるペースでマジックを減らし、いよいよ優勝は目前に。緒方監督は「一歩一歩、近づいている実感はある」と手応えを感じているようだった。

 緒方監督は「今日は薮田でしょう。最高の結果を残してくれた」と、前回スクランブル先発で結果を残し、2試合連続で勝ち星を挙げた2年目の右腕を称賛した。2試合連続で6回無失点。指揮官は「今季はファームでもがき苦しんだ分、ここにきてしっかり結果を出せている」と、薮田の成長を感じたようだった。

 打線は吉見から2回までに3点を奪ったが、3回以降はこう着状態となる展開で、6回の丸の一発を褒めた。「いつの間にか点が入っていたという感じ。相手が丁寧に投げていて、我慢比べの展開の中で、一発で失投をとらえたね」と、猛打賞の3番打者に頼もしそうだった。

 8日に広島が勝ち、2位の巨人が敗れれば、25年ぶりのリーグ優勝が決まる。9日以降は4試合、本拠地を離れるために、8日に決まらなければ本拠地での優勝の可能性は低くなる。お立ち台に立った丸は「明日はここで胴上げしたい」と叫んだが、緒方監督は「みんな落ち着いてプレーしている」と選手を信頼している様子だった。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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