イチロー日米4300安打に「1」 敵地解説も感嘆「守備の間をたやすく射貫く」
42歳以上のシーズン三塁打4本は66年ぶり、メジャー歴代26位浮上
マーリンズのイチロー外野手は7日(日本時間8日)、本拠地でのフィリーズ戦で今季24度目のマルチ安打を記録した。5試合連続安打でメジャー通算3021安打として、ラファエル・パルメイロを一気に抜いて歴代単独26位に浮上。日米通算では4299安打とし、通算4300本まで残り「1」と迫った。敵地フィラデルフィアで試合を中継した米テレビ局「CSN」は「どの打順でもこの仕事ができる」「守備の間をたやすく射抜く」と称賛している。
敵地で試合を中継した「CSN」はここまで4試合連続でヒットを放っていたイチローの打撃に注目。初回の1死走者なしの場面で打席に立つとメジャー現役選手の通算打率5傑を画面上に表示し、イチローが.321のミゲル・カブレラ(タイガース)に次いで、.313で2位につけていることを紹介した。
この日は「2番・左翼」でスタメン出場。その第1打席で右翼線へ三塁打を放つと、実況は「イチロー・スズキに関しては私はこう思います。どの打順であろうが、このような仕事ができるんだと」と賛辞を贈った。
さらに5回2死一、二塁の第3打席では左前安打をマーク。満塁とチャンスを広げた一打に現役時代に中日やフィリーズなどでプレーした解説のマット・ステアーズ氏は「このスイングを何年も見てきましたね。彼は守備の間を最もたやすく射抜きます」と唸った。
米データサイトの「Baseball-Reference.com」によると、42歳以上のシーズン4三塁打は1950年に43歳で達成したルーク・アップリング以来、66年ぶり。ここ5試合で1本塁打を含む8安打4打点と調子を上げており、この日は4打席2安打1得点でチームの6-0の勝利にも貢献した。打率.298と3割復帰も目前。夏場に調子を落としたベテランはここにきて復調の兆しを見せている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count